パワポの使い方 パワーポイント 企画/仕事効率化

【パワポのお仕事】事例&アイディア <コネクタの活用>

みなさん、こんにちは
企画書、資料・営業ツールの作成、名刺デザインにパワポチラシの制作etcとパワポを使って仕事をしている私のところには、様々な仕事や相談が舞い込みます。
その中でよくご相談いただく内容について事例を交えて、その対策となるアイディアをご紹介したいと思います。
私の経験則からあなたのパワポ表現向上のヒントにお役に立てば嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

与件:図形を線でキレイにつなぎたい

子供会で野球大会がありトーナメント図を作ることになりました。
名前を入力した四角形を線で結ぼうとするとズレてしまい上手くいきません。組織図のようなキレイな図を描く方法を教えてください。

なるほど、
図形と線のつなぎ方についてですね。
それでは早速、与件と検討点を整理してみましょう。

私が相談者にヒアリングして得た情報等も合わせて補足しておきます。

依頼内容:トーナメント図のブラッシュアップ

ターゲット:子供会の野球大会主催者・参加者

使用用途:大会のしおり掲示板に貼り出し

補足
*参加チームは10チーム

*奇抜なデザインは不要でシンプルに

*課題:つなぎ線のズレ解消

それならば、こんな方法で解決したらいかがでしょう!

コネクト線の活用


用途に合わせた線の活用


今回、私がアドバイスしたいのは

コネクタ(カギ線)」という類の線です

線でつなぐというと無意識に直線を組み合わせて作ることをイメージしてしまいますよね。
もちろん、この方法は間違いではないのですが時間がかかり、手のかかる作業となってしまいます。知らいない方も意外と多いようなのですがパワポにはいくつかの線の種類が用意されています。これらを上手に使い分けることで作業効率もよく見栄えの良い描画ができます。


実際に作ってみましょう!

■素材をつくる

まずは土台となるチーム名を入力するBOXを作ります。とりあえず任意の白地タテ型長方形を描画します。
フォームタブ >リボン内「図形描画」グループの図形
から四角形をクリックして縦長に整えます

図形(長方形)の中にチーム名を入力したいので書式を設定します。描画した長方形を右クリックしてメニューから
「図形の書式設定」をクリック

さらにメニューBOXが立ち上がったら
左サイドメニューの「テキストボックス」をクリックして「文字列の方向▼」のプルダウンから「縦書き」を選択して閉じます

スライド画面に戻ったら図形(長方形)の中にチーム名を入力します。

同様にして与件にあった10チーム分(10個の図形)を作成して並べてレイアウトします。
※1つ1つ10個の図形を1から作らなくてもコピぺしてチーム名だけ差し替えれば手間も時間も短縮できます
10チームのネームが並び、まずは第1段階の出来上がりです

 


■つなぐ

ここで今回の主役「コネクト線」の登場です。
ホームタブ >リボン内「図形描画」グループ >「図形」 でメニューを開き「」のセクションから「カギ線コネクタ」を選択します

コネクタは始点から終点までをカギ型や曲線でつなぐのに便利です。長さや太さ、色も図形と同様に割と柔軟に変更できます。特性として図形を選択した時に四隅や各辺のセンターに現れるマーク同士などを始点と終点にすることで固定しやすくなりますが、マークなどがないところでも使えます。
下図はカギ線コネクタを使って図形を結びつける参考例となります。

上記の特性を生かして Step-1 で作ったチーム名の図形 上辺のセンターマーク同士を始点と終点に、対戦相手となる名前がある図形同士を「カギ線コネクタ」でつなぎます。

要領
図形からカギ線コネクタをクリックするとポインターが「+」マークに変わります。始点となる部分でクリックし、そのままドラックして終点でマウスから指を離します。

つなぎ終わったらカギ線コネクタを整えます。
①太くする
チーム名の図形の囲み線と同等の太さに変更してみましょう
ホームタブ >リボン内「図形描画」グループ >図形の罫線 >太さ >ポイント
ここでは「2.25pt」を選んでいます

②黒色にする
デフォルトでは青色の線になっているので黒色に変更します。
ホームタブ >リボン内「図形描画」グループ >図形の罫線 >テーマの色
色見本から黒を選んでクリック
もちろん他の色を選んでもかまいません

これで第1回戦の対戦相手がわかるようにカギ型コネクタでつなぐことができました。
次に2回戦の組み合わせをつなぎます。

 

ここで

今回のテーマであるつないだ線のズレ解消にあたって有効な方法。
それは「ちょい足し」のコーナーでご紹介したコネクタの特性を生かすこと!そのために

補助図形のマークを活用

します。
お試しいただくとわかりやすいのですが、始点と終点にマークを使わないでつなげたカギ型コネクタは、意図に反して形が変わってしまい、上手くつながらないケースが多々あります。
そこで、意外と気づかないのですが、補助の図形を用意して使うというのはとても有効です。完成時に不要な図形はあとで消去してしまえばいいわけですから作業のプロセスにおいては大いに用いるべきです。

始点と終点には上記のような図形をクリックした時に現れる各辺のセンターマークを利用すると作業がしやすいかと思います。

 

早速、やってみましょう!
任意の四角形を用意してStep-1でつなげたコネクタ線の中央にくるように置きます
※先ほど罫線を黒色に変えましたが、ここでは説明のためにデフォルトの青に戻してあります

同様に補助図形をすべての組み合わせのカギ線コネクタの間に置きます

そして、Step-1の要領で2回戦・3回戦の組み合わせをカギ線コネクタでつなげます

さらに、シード権のあるチームの組み合わせと3回戦の勝ち組とをつなげるよう描画します
要領は全く同じです

ここまで出来たら線の太さと色を整えてみましょう。Step-1でご紹介した方法が基本なのですが作業を効率よくショートカットしたい方は、
ホームタブ >リボン内「クリップボード」グループ >書式のコピー/貼り付け を利用すれば書式をコピペできるので一度で太さと色を変更できます

①コピー元となる罫線をクリックして選択したら「書式のコピー/貼り付け」ボタンをクリックします
②そのままコピー先となる線にカーソルを持っていきクリック

 

太さも同じ黒い線になりました

ここでゴールとなる最上部の図形も仮置きしてみます。
ここまで補助図形を使ってコネクト線をつなげてきましたので、最後はあえて補助図形を使わずに直接カギ線コネクタ同士をつなげてみます。
始点を仮置きした最上段の図形の下辺センターマークに合わせてドラックしたまますでに引いてあるコネクト線上で終点をつなぐ場所を模索し、マウスから指を離します。

よく見ると始点は図形のマークに接しているためしっかりと定着していますが、終点は微妙にズレているケースがあります。
拡大してみると


このような場合には、カギ線コネクタの合わせ位置を微調整したり、すべての線全部を一回り太くして隙間をなくす修正します。
結局手間がかかってしまうので、やはり補助図形の活用をおススメします。
線の太さと色を統一し、最上段の図形位置を微調整したら、ほぼ完成です。

 


■仕上げ

最終段階では、プロ技で補助として使った不要なダミーの四角形をすべて選択して削除し、ズレ等があれば微調整します。
*不要な図形の選択の際には「Ctrl」キーを押しながら図形を複数選んだり、不要な図形がある部分をスライド上でクリックしながらドラックして範囲を囲んで図形を反転させて選びます

不要な補助図形を削除したら完成です
【注】
万一、補助図形を削除したことで結んだコネクトが崩れてしまう場合には、元に戻して補助図形の罫線を背景の色と同じにして透明化してしまうことで対処します。

 


どうでしょう!
カギ線コネクタ補助図形のマークを利用するという「プロ技」ご理解できましたでしょうか?

今回ご紹介したのは線の種類の中でもほんの一例に過ぎません。コネクタ線の他にも曲線を描画できるものもありますので作業しながら研究してみてください。ケースbyケースで線を使い分けられるようになれば作業もグッと効率化されるでしょう。とはいえ、資料を見る側・プレゼンを受ける側の立場や気持ちになって「思いが伝わる」スライド作成することが一番大切なことだと私は考えています。多少の歪みはご愛嬌の範囲内です。

「見栄えより思いを伝える」

を優先して発想してみてください。
あなたなりのデザインがきっと見つかるはずです p(^^)q

 

【パワポで自作シリーズ】はコチラもご覧ください

チラシの作り方

色/背景の活かし方

自作壁紙/スマホ

<PR>

 

            いかがでしたか?

本サイトは、初心者の方を含め、誰にでもまかりやすい表現を目指しています。本文中でわかりずらい言葉などがありましたらご遠慮なくコメントをいただけましたら幸いです。

より良い記事にしていけるよう改善修正させていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です