みなさん、こんにちは
企画書、資料・営業ツールの作成、名刺デザインにパワポチラシの制作etcとパワポを使って仕事をしている私のところには、様々な仕事や相談が舞い込みます。
その中でよくご相談いただく内容について事例を交えて、その対策となるアイディアをご紹介したいと思います。
私の経験則からあなたのパワポ表現向上のヒントにお役に立てば嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
与件: イメージ通りの写真を見つけたいのですが・・・
頭に浮かぶイメージに近いイイ写真が見つかりません。
イラストを描くのも苦手なので、何かいい方法ありませんか?
最近は「インスタ映え」が流行語になるくらい写真への注目率は高いですよね。
確かにプロならお金をかけてカメラマンにイメージ通りの写真を撮影してもらうのでしょうが、素人はそこまでできないのが現実ですよね。
それでは早速、与件と検討点を整理してみましょう。
私が相談者にヒアリングして得た情報等も合わせて補足しておきます。
・依頼内容:イメージ通りの写真(素材)の発掘
・使用用途:案内チラシ *レジャー(旅行・パーティーなど)参加の呼びかけ
・ターゲット:仲間うち
<補足>
*ドンピシャとはいかないまでもイマイチレベルの写真は集められている
では、このアイディアはいかがでしょう!
集めた素材で自作する
素材を合成して イメージ を仕上げる
ネット上で無料素材をひたすら探し続けるのにも限界があるし、撮影には時間も費用もかかってしまいます。
そんな時には思い切って自作してみてはいかがでしょう!
といっても何時間もかけてイラストを描いたりするのではなく、イメージに合う写真を組み合わせるんです。いわゆる「合成写真」です。
マイナス と マイナス を掛け合わすと プラス になると算数で学びました。ならば、ちょっとづづイマイチな素材どうしを合わせてイメージを構築するという発想です。
1)背景の問題
・背景が合わない(シチュエーション)
・タテヨコのサイズが足りない
・風景ではなくパターン的な世界観にしたい
など
2)対象物(メインの人物や商品など)の問題
・人物が笑っていてくれたら・・・
・もっと動きが欲しい
・モデルを変えたい
など
要はこのお互いの足りない部分(イマイチな部分)をカバーし合えれば、イメージに近い写真ができるというわけです。
それでは作業方法といくつか事例をご紹介するので参考になさってください。
◆背景の入れ替え
ご相談にはレジャー用の案内チラシでとありましたので、この写真を選んでみました。
大学生を校舎の前で撮影した写真ですが、服装といいモデルさんの笑顔といいレジャーというコンセプトにはピッタリな感じがします。ただし、背景が違っていたらですが。
そこで背景を入れ替えてみることにします。
まずは薄紅色の部分を透明化(削除)してしまいましょう(人物だけを切抜くといっても同じです)
パワポのスライド上に用意した写真をコピペして任意の場所におきます
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写真の上でクリックし選択状態にします
書式タブ >リボン内「調整」グループ >背景の削除 をクリックします
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パワポが自動的に判断し透明化(削除)するであろう部分をピンク色に変更してくれます
このままでは人物の顔と校舎の一部しか残りませんので透明化(削除)しない部分の範囲を指定して調整します
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パワポが自動で認識した領域線(マーク付きの青色の囲み線)を上下左右に動かしながら探っていきます
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微調整しながら何回か領域線を動かしてみると人物だけが残って背景が透明化(削除)される状態になります
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背景と人物が同化しているような色使いや複雑な線などによるパターンの背景、髪の毛の1本1本が隙間を開けながら風に流され複雑にからっまたりするような複雑な写真の場合は上手くいかない場合があります。
その時は、背景の削除タグの中にある「保持する領域としてマーク」と「削除する領域としてマーク」を使って微調整できるのですが、フォトショップやイラストレーターといったクリエイティブ専門ソフトのようにはいきません。
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それぞれのソフトの得意性や機能の限界もありますので、何時間もかけて妥協するよりは他のキレイに切り抜ける写真に変えた方が効率的ですので、私はそちらをおススメします。
もちろんチャレンジも大事なことですので極めたい方はお試しください。
範囲の調整が終わったら写真以外のスライド上でクリックします
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このように背景部分だけがすっかり透明化(削除)されました
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◆合成(写真を組み合わせる)
背景を透明化(削除)した人物の写真をスライド上に用意します
*ここでは説明をわかりやすくするために背景を透明化(削除)した人物の画角に罫線入れました
背景となる別の写真をコピペして用意します
ここではリゾート地の風景写真(右側)を用意しました
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人物の写真を背景の上にのせたいので最前面になるよう指定します
人物写真の上で右クリックしメニューが開いたら「最前面へ移動」をクリックします
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人物の写真に背景となる写真を重ねて位置を合わせます
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まるでワープしておしゃれな場所に来たようなリゾート感が出ましたね
少なくとも元の写真は校舎の前だったとは思えません
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<事例&アイディア>
●同じ要領で他の背景を入れ替えてみましょう
1)
風景のカットなのですがお花のパターン的な背景としても使えそうです
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2)
海外旅行のイメージにピッタリですね
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トリミングを変えて人物に焦点をあてると場所のイメージよりもモチベーションのイメージを上げることができます
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3)
明度の調整が必要そうですが、十分味のある写真になりました
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4)
これは海と光のイメージをパターンとして全面に使用した写真です
文字による情報量が多い時などには使いやすい写真です
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5)
こちらも明度の調整は必要そうですが雰囲気のある写真になりました
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このように同じ人物の写真でも背景を変えるだけでシチュエーションのイメージを大幅に変えることができます
◆対象物(人物や商品など)の入替え
今度は同じ背景写真を使って主役となるモデルを変えてみましょう
【準備】
Solution-1 と同様に使いたい人物写真の背景を透明化(削除)しておきます
■カップル
■ポーズする男性
それではこれらの人物写真と風景写真を組み合わせていましょう
1)
夕日に映える海の風景 + 人物の入替
左:旅行を満喫
右:ちょっと不思議な面白写真に
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ロマンチックな写真になりました
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2)
レースカー + 人物の入替
見学ついでのスナップ写真のようですね
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左:カレの車なのでしょうか、こんなところで・・・
右:きっと戦隊ものに憧れている彼なんですね
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3)
流星パターン + 人物の入替
こんな世界観もありですね
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左:彼の思考が垣間見えるようです
右:どこでもラブラブな写真に
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4)
パーティグラス + 人物の入替
不思議な世界観のかわいい写真になりました
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左:いつまでもお幸せに
右:どこでもあなたが主役です
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このようにトリミングを工夫してみると面白い世界観が演出できて仲間うちにはウケるかもしれませんね。
いかがですか?
「無ければ創る」 イイですね。
今回は「写真+写真」の掛け合わせをご紹介しましたが、「写真+イラスト」、「イラスト+テクスチャ」なども使い方次第では十分イメージを伝えることができます。
どんな時も成果物を見る側・プレゼンテーションを受ける側 の立場や気持ちになって「思いが伝わる」スライド作成することが一番大切なことだと私は考えています。
「見栄えより思いを伝える」
を優先して発想してみてください。
あなたなりのデザインがきっと見つかるはずです p(^^)q
【パワポで自作シリーズ】はコチラもご覧ください
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