今回はちょっと気分転換。
色の好みって誰にでもありますよね。世界では国民性や地域、育った環境によっても好みの傾向が左右されるようです。
例えば赤道に近い太陽光が真っ直ぐ届くエリアでは赤色が映えて見え、北極や南極に近い場所では光が拡散して届くため青色や紫色が美しく見えるようです。
日本の花で例えると、北海道はラベンダーやスズランといった上品で清楚な寒色系の色の花、沖縄ではハイビスカスやブーケンビレといった原色で派手な暖色系の色が思い浮かびます。
綺麗に見える色が場所によって違うことにより、その場所に住む人々の色の好みにも変化があるという説もあります。
そこで気になるのが自分の色彩感覚ですよね。マジョリティの嗜好を知ることで新たな発見ができるかもしれません。それではWEBアンケート調査の結果に基づく日本人の好きな色、嫌いな色をご紹介します。
【好きな色】
1位は全体の約4割が「白」を選び、2位は「緑」、3位は「青」でどちらも30割前後の人気でトップ3でした。「白」は男女全ての年代においてトップ3に入っており、みんなに好まれている色であることがわかります。
無彩色を除いた男性の好きな色は、「青」「緑」「紺」で、世代別では「青」は若い世代の方が好み、「緑」「紺」は年代が上がるにつれて高くなっています。
一方、女性は「桃(ピンク)」「緑」「薄青」を好み、若い世代ほど「桃(ピンク)」「緑」が好きで、「緑」「薄青」はどの世代にも平均的に好まれていました。特に「青」は男性に好まれていると思いがちですが、薄青(水色)は女性にも圧倒的に好まれている色です。
【嫌いな色】
1位は「金(ゴールド)」、2位は「桃(ピンク)」、3位は「紫」となりました。
日本人は男女ともに「金(ゴールド)」を嫌い、男性は、「桃(ピンク)」系を、女性は「茶」系を嫌いだと答えている傾向が際立って高くなっていました。
さらに男性は全体的にどの世代でも同じような傾向なのに比べ、女性は若い人ほど「茶」「桃(ピンク)」が嫌いで年代が上がるほど「金(ゴールド)」や「茶」が嫌いという傾向が見られました。
「桃(ピンク)」は女性が色を好むと思われがちですが、実は嫌う人も多く好き嫌いの激しい色と言えそうです。
色の好みは必ずしも絶対的なスケールになり得ません。自分の色彩感覚が人と一緒でなくてはならない必要性はないからです。むしろ個性を楽しむことも色との上手な付き合い方だと思います。この機にご自身の好きな色、嫌いな色を整理して「どう生かしたら表現の幅を広げられるか」を研究してみるのも良いかもしれませんね。