色/背景の活かし方

背景の神髄: 背景の役割を再認識しよう!

これまで背景の活かし方を会得するにあたっての基本となる色の特徴を学んできました。一見遠回りのようですが基本を知ることはすべてにつながりますので、迷ったりアイディアがわかなくなった時などにもう一度読み返してみてください。

 

今回は、背景の役割について考えてみましょう。

大きくは3つになるかと思います。

1) 主役を引き立てる

2) イメージを具現化し統一する

3) 差別化する

 

1) 主役を引き立てる

ここでの主役とは伝えたいことの文字(コピー)や画像になるわけですが、背景によっては同化して読めない、大事なところなのに目立たないなどのケースが多々あります。

もちろん、目立たせるためには背景に頼らずデフォルメしたり回転させたりといった主役自身に手を加える方法もありますがここでは背景に限ったお話とさせてください。

第2回 背景の活かし方:あなどれない!? 背景が絶対印象を決める!」でもお話させていただきましたが下の例をご覧ください。

一色の背景色の上に同じ色、同じ大きさの文字がのっているだけですが、ずいぶん印象が違って見えませんか?

好みもありますが明らかに目立たないもの、うるさい感じがするもの、様々です。

周りのバランスを見ながら主役をどの程度に目立たせたいのかを考えて背景色を選ぶことが大切です。

 

 

2) イメージを具現化し統一する

文字から受ける印象や画像を見ただけで私たちが生活の中で培ってきた体験から誰もが共通して抱くイメージがあります。例えば 「海」や「水」 ならば青い・気持ちいい、「夕焼け」 ならば赤い・黄昏、 「雪」や「白馬」 なら白い・キレイなどです。

そのため △ や × 印がついた背景は使い方によっては違和感を与えてしまいます。

このように背景には言葉や画像の持つ印象をより強く具現化し、全体のイメージを整える効果もあります。

 

 

3) 差別化する

複数の人間が同一テーマで資料を作ったりする場合、2)の影響で似ている印象の資料になりがちなのは自然なことです。チーム内のメンバーであれば問題ありませんが、これではプレゼンテーション等の際にはインパクトを与えることができません。そのため、あえて主役を目立たせることだけに特化した背景を選ぶことがあります。

▼パターンやイラストを活用

 

▼全体に画像を活用

 

「なんだろう!?」と興味喚起する手法で資料の表紙などによく使われる技法です。このように、背景の役割を再認識するとイメージや印象、もう一歩踏み込むと人間の感情みたいな部分まで表現することも可能になります。

次回からは雰囲気や感情のイメージ表現を具現化するための「色の組み合わせによる印象」について学んでいきましょう。

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