色/背景の活かし方

色を知る者は背景を制す① : 色にも相性がある!? 色 の三要素を知ろう!

今回は背景にもデザインにも生かせる 「色」 のお話です。

背景となる画像にしろパターンにしろ、すべては色の集まりです。すなわち色の特徴や性質を知ることは背景を制す第一歩です。
ちょっと専門的な話になってしまいますが、基本は大事!知っていて損はない情報ですので気楽に読み流していただいて大丈夫です。

私たちが視覚で色を認識する時、3つの要素が作用しているといわれています。

これを「色の3要素(属性)」といいます。

色の三要素(属性)
1)明度  2)彩度  3)色相  の三つです。

 

明度:色の明るさの度合い

白は一番明度が高く反対に明度が一番低い色は黒です。
高明度,中明度,低明度 の3段階に分類するのが一般的です。

 

彩度:色みの強弱

一般的に鮮やかな色は彩度が高く、彩度が低いとくすんだ色になります。
高彩度,中彩度,低彩度 の3段階に分類するのが一般的です。

 

色相:色みのちがい(色あい)

赤,青,緑といった色みのちがいを指します。

「色味(いろみ)」「色合い(いろあい)」と呼ぶこともあります。
もともと色味の違いは誰もが感覚的にわかるものの、色の名前の付け方は曖昧で人の視覚に差があるように誤解を招きやすいものでした。
これを体系立てて合理的に表現したいと考えたアメリカの画家であり美術教育者であるアルバート・マンセル (1858-1918) によって作り出されたのが「マンセルの色相環(Munsell color system:マンセル・カラー・システム)」です。

マンセルは「色は特定の波長が際立っていることによる変化であり、際立った波長の範囲(色相の連続的な変化)によって、定性的に記述できる」と考え、5つの色 (赤・黄・緑・青・紫) を軸に隣り合わせる各色の間を細分化して表しました。

基本5色相  赤(R)・黄(Y)・緑(G)・青(B)・紫(P)
中間5色相  黄赤(YR)・黄緑(GY)・青緑(BG)・青紫(PB)・赤紫(RP)
この10色の各色相の間を10等分して1〜10の番号をつけて最終的には 計100の色相に体系しました。

 

こうやってあらためて色相環を見てみると色のつながりやグループが見えてきて面白いですね。

 

マンセルが色相環をまとめてから色には相性があり、同じ属性の仲間をグループ化できることも理論的に説明がつきやすくなりました。

代表的なものをご紹介しましょう。

補色
色相環で向かい合った正反対の位置にあり、互いの色を最も目立たせる色の組み合わせで反対色ともいわれます。
赤に対して緑、黄に対して紫などがその関係にあたります。

 

類似色(同系色)
色相環の近くに隣り合う色で「暖色系」「中性色系」「寒色系」などに分類されます。

このように色相環は理論的に色の理解を深めてくれる万能な羅針盤と言っても過言ではないでしょう。

 

そういえば私のニックネーム<ニジ>の虹色は、赤→橙→黄→緑→青→藍→紫 の七色です。

マンセルの色相環を赤から左回りに 「せき ・ とう ・ おう  ・りょく ・ せい ・あい ・ し」 と覚えるとイメージしやすくなります。蛇足でした (^^;

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