今回から主な「色」の個性を把握していきましょう!
色は大きく下記のような種類で分類することができます。
①無彩色
白、黒、グレーのように色味のない色です。無彩色には、色相と彩度がなく、明度のみがあります。
②有彩色
赤、青、黄のように色みを持つ色のことです。
③純色
各色相の中で最も彩度の高い鮮やかな色のことでピュアカラーとも呼ばれます。
派手なイメージがあるので人目を引くのに有効です。
④清色
純色に白のみ、または黒のみを混ぜあわせた色のことです。明清色と暗清色の2種類に分けられます。
⑤明清色(めいせいしょく)
純色に白を混ぜると、明るさが増して明るく軽やかなイメージをもつ色になります。ピンクや水色といったパステル調といえばわかりやすいかもしれません。
やさしさや柔らかさを表現しやすいのでベビー用品などに多く用いられます。
⑥暗清色(あんせいしょく)
純色に黒を混ぜると、暗さが増して紺や茶色といったクラシックなイメージの色になります。重く硬い表現に適しているので高級感や男性的な商品などに採用されることが多いようです。
⑦濁色(だくしょく)
純色に白と黒(グレイ)を混ぜると元の色みが濁ります。一見地味な印象ですが、シックでナチュラルなイメージの色になります。ベージュや黄土色といった色がこれにあたりインテリアや雑貨に取り入れるとおしゃれ感が増します。
私たちが色を選ぶ時、名前や分類を意識するわけではありませんが、基本知識として知っておいても損はありません。
次に代表的な一つ一つの色のイメージについてみていきましょう
有彩色の代表格といえば、なんといっても「赤」「青」「黄」ですよね。
この3色だけは他の色を混ぜても、つくりだすことはできないことから「色の三原色」と呼ばれています。その名の通り、多くの色の元となる色のことでこの三色の配分を変えてかけあわせることで様々な色をつくり出して印刷等にも用いています。
例えば
赤 + 青 = 「紫」
赤 + 黄 = 「橙(だいだい)」
青 + 黄 = 「緑」
が出来上がります。
色について考えていくには、基本的にはこの6色を基本に考えていくとわかりやすいでしょう。
早速、各色にスポットをあててみていきましょう!
【赤 (あか)】
■有彩色
*三原色の1色 |
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イメージ(+) | やる気、情熱的、チカラ強さ、女性的 |
イメージ(-) | 赤字、火事 |
心情表現 | エネルギー、炎、血、命、興奮(高揚感) |
象徴/連想 | 火、情熱 |
相性のいい商品など | 食品、化粧品、保温商品 |
注意 | 数字を扱う現場や経営者によっては赤字や安売りをイメージさせるとして敬遠する場合もあります |
赤は最もエネルギーの強い色でポジティブになりたい時、元気がない時などにパワーをくれる色です。食品のパッケージなどに用いられることが多く、辛味を連想させ生命の根源である食欲をそそります。
エネルギッシュな人には逆効果になることもありますが、赤が好きな人は、常に自信を持った状態でいることでさらにパワーを得られます。何か新しいことに「チャレンジ」する時には手助けになりますので、赤を上手に組み込むと良いかもしれません。
【黄 (き)】
■有彩色
*三原色の1色 |
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イメージ(+) | 希望、幸福、アピール、躍動感、知性 |
イメージ(-) | 甘え、イライラ |
心情表現 | 喜び、明るさ、明朗、愉快 |
象徴/連想 | 光、黄金、輝き、栄光、パワー、高音 |
相性のいい商品など | 重機、工事現場、注意喚起 |
注意 | 光や希望など掴みどころのないイメージが強いため不安定なイメージをもたれる場合もあります |
黄色は「光」に近い目立つ色で、アピール力があり元気なイメージを伝えるため知性を表す色といわれます。脳を刺激し、集中力を高めて脳の働きを活性化させて前向きの期待感や上昇志向をイメージさせます。工事などの作業現場の「看板類」やスポーツの審判が注意を出す時に「イエローカード」が使われるのも、このような理由からです。
また、光や黄金を象徴する色と言われます。黄金の輝きは強いエネルギーで、「同質のエネルギーは、同質のエネルギーを引き寄せる」という法則・格言になぞらえて、風水では金運・財運の色とされています。
「幸せの黄色いハンカチ」という映画の象徴となったテーマカラーであり、願いを叶えるお守り的に落ち込んだ気分を盛り上げてくれます。
転機には環境に順応したり、仲間意識を高めるためには役に立つ色です。
【青 (あお) 】
■有彩色
*三原色の1色 |
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イメージ(+) | 冷静、集中、落ち着き、自立、清潔、男性的 |
イメージ(-) | 抑制、悲しみ、不安 |
心情表現 | 哀しみ、悲壮感 |
象徴/連想 | 水、空、海 |
相性のいい商品など | 清涼飲料水、製薬品、洗剤 |
注意 | 自然界の青からは開放感や爽快感、心情から思い浮かぶ青からはを悲壮感といった相反する性質を持ち合わせます |
青は「冷静沈着」を表す知性的な色です。悩みや不安で迷った時などに決断力が欲しい時や冷静になりたい時などには、効力を発揮してくれます。
「気分がブルー」という表現がありますが、明るい青には爽快感、解放感、積極性がある反面、濃紺・深い青には、落ち込み、悲しみ、静寂、浄化など、内面に向かう性質のイメージがあるようです。
気分が高揚している時には積極的に取り入れ、気分が落ち込んでいる時は避けた方がよいかもしれません。
例えば、クスリや清涼飲料水、洗剤といった爽快感や気分をクールダウンさせる商品と相性がいいようです。