少しづつ秋の気配を感じる季節となりましたね。
もうスグ紅葉が始まり木々は赤系の色に染まり始めます。その鮮やかさは私たちの目を奪い印象に残ります。
今回は色がもつ印象について整理します。
色の印象は大きく6つ
1) 大きく見える色 【膨張色 または 拡張色】
2) 小さく見える色 【収縮色 または 縮小色】
3) 手前に近く見える色 【進出色】
4) 奥に遠く見える色 【後退色】
5) 冷たい印象 【寒色】
6) 暖かい印象 【暖色】
1)と2)は 【 膨張色 と 収縮色 】 といいます。
下記のように左右にある人型図形のサイズは同じなのに左の白の方が右の黒より大きく見える印象があります。黒い服よりも白い服を着ると膨張して太って見えてしまう現象がこれにあたります。
これは色の明度によって起こる錯覚で、明度の低い色ほど小さく収縮して見え、明度が高い色ほど大きく膨張して見えます。この効果を背景に上手に使うと画面を大きく見せたり引き締めて見せたりすることができます。
3)と4)は 【 進出色 と 後退色 】 といいます。
下記の図のように同じ平面上にあっても、黄・橙・赤などは前に飛び出してみえ、青、青緑、青紫などは反対に後ろにさがって見えたりします。建物や立体物、遠近法を用いた図柄などに活かすとさらに効果的に色の印象が際立ちます。
5)と6)は 【 寒色 と 暖色 】 といいます。
これは説明の必要はありませんね。
寒色は冷たい感じを与える色で、青みの強い色相がこの系列で、暖色は暖かい感じを与える色で、赤みの強い色相がこの系列に入ります。
寒色系 = 青緑 ・ 青 ・ 青紫
暖色系 = 赤紫 ・ 赤 ・ 橙(だいだい) ・ 黄
色の印象は生活にも役立ちます。例えば洋服を選び。面接時は真面目さや落ち着いた印象を与える紺などの青系を、自分の印象をクールで理知的に見せたいなら黒色の服を着ると重圧感や自立している印象を与えるので交渉などの場面では有効だったり、白い服は誠実さや上品な印象を与えるので初対面の人に会う時などは好印象を与えるのに効果的です。
さらに色は自分自身にも影響するといわれています。冷静に落ち着きたい時には青系を、元気のない時には興奮を促す赤系を身につけるとやる気や行動力が出たり、自分の好きな色は安心をもたらせ癒しの効果があるといわれています。
女性ならば、メイクに応用すればリップやアイシャドーの色でも活発なイメージやセクシーなイメージを演出できます。あなたも色の印象を理解し、暮らしに上手に取り入れてみませんか。