色/背景の活かし方

色を知る者は背景を制す㉒:【応用編】色が与える効果を考慮して全体のイメージを組み立てよう!

主役を目立たせるための背景のルール。今回は「全体のバランスを整えるてイメージを統一する」です。

ホームページや販促物をデザインする時は何かテーマがあるはずです。それは化粧品=ビューティー・美しい、ペット=かわいい・癒し、車=スピード感・かっこいいなどです。


こうしたモノに限らず例えば今の季節の催事のご案内であれば、ハロウインには「かぼちゃ」「魔女」「仮装のシルエット」、クリスマスには「サンタクロース」「リボン」「モミの木」などが自然です。 これらのイメージを背景に応用してみるとこんな感じです。

下記のようにハロウインにモミの木や水玉模様ではなんだか合いませんよね。

さらに主役の写真を引き立たせたいなら、「背景は主役より目立たせない」のルールに則して明度を変えてみます。

全体の雰囲気やテーマであるイメージを崩さずに統一感を出すことができますね。

 

この他にもパターンに頼らず色にはさまざまな効果があります

心理的効果
色にによってよりわかりやすく理解を誘導できる

生理的効果
明るい赤は交感神経系に刺激を与えて血圧を上げるともいわれ、青や緑はリラックスさせる生理作用があります

感情的効果
黄色は明るい気分に、青は落ち着きを取り戻すクールダウン、緑は安心するなど私たちの感情や気分は色に影響を受けやすい

文化的効果
価値観や感覚はそこで生活する人々の文化によって変わります。同様に文化によって色が人に与える印象も異なります。代表的な例としては、東洋文化では白が死や無を象徴するのに対して西洋文化では死の象徴は黒となります。日本ではトイレなどの男女を「青と赤」でシンボルすることが多いですが海外では「黒と赤」「両方とも黒」など様々です。

このように色は人の生活に密接に関係しています。
あなたがデザインする際は「色の特徴 と イメージ素材」の両面から検討するとより良い構成ができるでしょう。
ただし、あなたがどんなに工夫を凝らそうと受け手の文化によっても感じ方が異なることも覚えておかなくてはなりません。その点からは表現は柔軟であり作品の評価にこだわるよりも

受け手のことを思い、いかに伝えるか

がとても重要です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です