背景を考えるにあたって、
1) メインとなる画像や文字の印象に残る色と同系色をテーマカラーに選ぶ
2) 全体の統一感をイメージする
ことを前回お伝えいたしました。
次に考えるべき点は
☑ 色調
+
☑ テイスト
☑ イメージ
☑ ギミック(工夫・仕掛け)
のどれに重点をおくかです。
あなたがもし、高額な商品を訴求しようとする時どんな色合いだったら高級感が感じられるでしょう?
あなたがもし、赤ちゃんやペット向けの商品を訴求しようとする時どんなイメージの色合いで構成したらかわいらしさが表現できるでしょう?
あなたがもし、日常の出来事で得た嬉しさや喜びをブログなどで表現したいのならどんな背景の色調を重視しますか?
あなたがもし、完成したデザインにもう少し変化をつけたい時、どんな工夫をしますか?
これは伝えたいメッセージを背景によってよりわかりやすくイメージいただくために考えるべき重点ポイントです。
ですが、これまでお伝えしてきたメインとなる素材から全体の色調(ビビット系・パステル系・ダーク系など)を整えること以外の「テイスト」「イメージ」「ギミック」を一度にすべてを盛り込むのはムリがあります。あなたが一番伝えたいメッセージや画像から色調の次に何を重視すべきか優先順位をつけて活かしていきましょう。
では、今回は「テイスト」について考えてみましょう。
「テイスト」とは 味わい、風味、趣好 などのことですが色においては 「世界観」 と考えるとわかりやすいかもしれません。
・高級感
・お得感
・和風
・西洋風
・カジュアル
・ポップ
・ガーリー
・ナチュラル
など画面全体から受ける印象的な雰囲気を決定づけます。
例えば高価なジュエリーで「永遠の輝き」を訴求したいとしましょう。
輝き = 光 ⇒光を見るには暗い色の上 が誰にでも伝わりやすいセオリーです。
どうでしょう。この通りオレンジ色では輝きは表現しにくいですよね。
ここに「高級感」というテイストを加えるとすると・・・
そうです、「色を知る者は背景を制す⑭:「クラシック」色の組み合わせでイメージを演出しよう!」の回でご紹介した
などを応用してみましょう
こんな感じです。
いかがですか?
黒に紫や濃い緑を加えると深みのある奥行が増して、色だけでも高級感を演出してくれます。
この他にもテイストに合わせて色を考えることはとても効果的です。
よろしければ復習をかねて「色を知る者は背景を制す⑦~⑭」にもぜひ目を通してみてくださいね。