みなさん、こんにちは
企画書、資料・営業ツールの作成、名刺デザインにパワポチラシの制作etcとパワポを使って仕事をしている私のところには、様々な仕事や相談が舞い込みます。
その中でよくご相談いただく内容について事例を交えて、その対策となるアイディアをご紹介したいと思います。
私の経験則からあなたのパワポ表現向上のヒントにお役に立てば嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
与件: 「ブラッシュアップ」 ってどうすればいい?
社内の提案資料をパワポで作成しました。上司にチェックを受けたところ「このページをもう少しブラッシュアップして」と言われました。
その場では「はい」と言って持ち帰りましたが、「ブラッシュアップ」の意味がわかりません。
何をどうすればいいのか教えてください
なるほど、聞きなれない単語かもしれませんね。
試しに辞書を検索してみましょう
ブラッシュアップ【brushup】
1.
[名](スル)みがき上げること。
2.
学問などの再勉強や鈍った腕や技のみがき直し。
3.
また、一定のレベルに達した状態からさらに磨きをかけること。
引用元: コトバンク -デジタル大辞泉
もう、おわかりですよね。
上司がおっしゃられたブラッシュアップとは 3.の「一定のレベルに達した状態からさらに磨きをかけること」と同等の意味だと思われます。
とはいえ、自分なりに思いを込めて仕上げたものは、これ以上 どこに どう 手を加えればいいのか困ってしまいますよね。
・依頼内容: ブラッシュアップの仕方
・使用用途: 資料(社内用)
<補足>
資料は会議室の大型モニターで投影するため 「16:9」 の横長ワイド
それでは早速、ブラッシュアップのためのポイントと実例をご紹介しましょう!
ヒントになれば幸いです。
伝えたいことの演出
【極意】 内容のポイントを際立てる
私がブラッシュアップをお願いされる多くの資料や企画書にありがちなのが
<表現の問題>
・述べたいことが伝わってこない
・デザインに統一感がなく寄せ集め感が否めない
・文字や文章量が多すぎて読みにくくてわかりづらい
・色を多用しすぎて大事なポイントがわからない
<内容/構成の問題>
・様々な内容がたて続けに展開され理解しにくい
・内容に矛盾や無理を感じる
・前段の内容と結論がかけ離れている
・ページのつながりに違和感がある
・ターゲットが見えない
などです。
口頭でのコミュニケーションでは伝えられるのに、資料や企画書にまとめると伝わっているのか不安。イマイチ完成度に納得できない・・・というのは
●表現においては
経験不足によるデザインや色使いなどの表現力、文章力の力量、好み、センスといった問題も一因であることは否めませんが、伝えたいことの優先順位やイメージが上手に整理できていないことが多いようです。
一番伝えたいポイントが自身の中で明確になっていないために、メリハリのない画面になってしまうんですね。
まずは、1pの中に収めたい要素を目立たせたい(=伝えたい)順に順位をつけて色やレイアウトをじっくりと考えてみるといいかもしれません。
また、手元資料なのか投影を前提にするかどうかによっても作り方はずいぶん変わってきます。
文字の大きさや1ページの中にまとめる内容のボリューム、遠くからでも見えるレイアウトなど配慮が必要です。
●内容構成について「まとまりがなくなってしまう」ケースは
云いたいことが多すぎて整理収拾がつかなくなってしまった結果というケースが多いようです。
また、人によってはテンプレートに頼り過ぎというケースもあったりします。
インターネットからダウンロードしたり、パワーポイントにデフォルトで付属されているようなテンプレートは便利であり基本はおさえてあると思いますが、テンプレートがすべてと思い込んで書き進んでしまうと、本来一番伝えたいことがテンプレートの項目に無かったために抜けてしまうということがあります。要は提案書・企画書に盛り込みたい内容とテンプレートに差異があるまま気づかずに仕上げてしまうというケースです。
文章の基本は「起承転結」と言われますが、提案書・企画書であればどういう順序とタイミングで話を展開すべきか?相手を納得させるストーリーを作ることが大切です。
◆
前置きが長くなりました。本題に戻りましょう。
今回のご依頼は「このページを・・・」という表現のブラッシュアップでしたので、まず見直して欲しいのが
「強調」 と 「図解」
です。
◆強調
・・・ ①色 ②大きさ(大小) ③囲み など
見直しポイント▷ 伝えたいポイントが①~③のような手段で目立たせられているでしょうか?
文字を目立たせ方が伝わりやすいのか?図表を目立たせた方が理解しやすいのか?を検討し①~③の効果的な協調の方法を使ってみましょう。
その際、
*色は2~3色に抑える または 同系色にそろえた中で決めると、ページ内のまとまりが良くなります。
*色味としては一般的に 「青」はポジティブ 「赤」はネガティブ(※食品は除く) の表現に用いられることが多いようです
◆図解・画像の挿入
・・・ ①変化 ②対比 ③流れ
見直しポイント▷ 長文の説明文、あるいはイメージが伝わりにくい画像を盛り込んでいませんか?
図解・画像の挿入目的は
*相手に必要な情報を効果的に見せて視線を誘導する
*理解促進を助ける
*興味をわかせる
*記憶に留めるようにする
*視覚による情報処理を加味することで説明時間や労力を節約する
その際、
図、画像、挿絵イラストなどは内容のイメージとリンクさせることがポイントです。
もちろん、「強調」 と 「図解」を組み合わせて表現することも可能です。
それではいくつか事例をご紹介するので参考になさってください。
<事例&アイディア>
強調+イメージ
◆文字だけだった原案をベースに、伝えたい内容のカテゴリー化によって色分けをして、背景にオフィスビルを半階調で挿入することでビジネスのイメージを定着させてみました
◆スッキリとし過ぎて無機質な感じに仕上がっている原案にイメージ画像とパターン、色の強弱で動き(アクティブ感)を表現してみました
<A案>
<B案>
◆ビジュアルを生かして目標設定をイメージさせている原案のレイアウトを若干変えて、ビジネスシーンのイメージに囲みと文字をのせて強調することで目標達成までのビジョンをイメージしやすく表現してみました
*
図解+イメージの応用
◆背景にイメージを引きワンテーマにスポットをあてた原案ですが、やや間延びが感じられましたので、どの時点の目標なのかをロードマップ的な図解と関連付けより明確な表現にしてみました。
◆シンプルな色付け囲みパターンに文字だけの原案に、同様のイメージをアイコン的に使用し図解風に仕上げることで前段でご紹介した内容と統一感を持たせました
いかがですか?
私が考えるブラッシュアップは、原案を別物みたいに変化させることではなく、意図をくみ取り調整する ことです。
統一感のない色を整えたり、曲がったレイアウトをそろえたり、大きさをアレンジしたり、例えて言うならTPOに合わせるメイクようなものかもしれません。
常に資料を見る側・プレゼンテーションを受ける側の立場や気持ちになって「思いが伝わる」スライド作成することが一番大切なことだと私は考えています。
「見栄えより思いを伝える」
を優先して発想してみてください。
あなたなりのデザインがきっと見つかるはずです p(^^)q
【パワポのお仕事】事例&アイディア
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