パワーポイント 企画/仕事効率化

企画書の書き方:企画書作成でまず最初にやるべきこと

コトバンクによると企画書【-きかくしょ】とは、新規プロジェクトなどのアイデアを実現するために誰が見てもわかりやすい文書の形式でまとめた書類のこと。

課題を整理して解決策を示すための方向性や概略をまとめた提案書とは違って、企画書は目標実現のために 現状把握から実務レベルまでの改善・導入・管理プロセスやスケジュールを落とし込み、成果見込み(費用対効果など)まで算出してまとめたものと言えます。

また、忘れてはいけないのがほとんどの場合、企画書にはプレゼンテーションがつきものということです。

企画書はあくまでもアウトプットの一手段ですので、相手にどんな風に活用されるのか、または、どう活用して欲しいのか、目的を考えておく必要があります。

例えば、

・必要な情報は企画書にすべて盛り込むので手持ちの資料として使って欲しい

・投影して口頭で説明をするので補足的 (ポイントだけを絞って記載)に使って欲しい

・本編と付帯資料を別途添付するので必要な部分を使って欲しい

・完全「秘密厳守」の社内資料として使って欲しい

・二次使用も可なので汎用的に外部にも使って欲しい

 

などです。

これによって企画書の作り方や体裁がかなり変わってきます。

代表的なものをご紹介すると


◆投影用を想定した場合

・紙面というより投影されるスライドとして意識する

・1スライドに1メッセージを心がける

・大切なポイントは出来るだけ上部にまとめる

・アニメーション等をうまく活用して説明がわかりやすくなるように演出する

・小さな文字は避ける

説明するまでもないですね。投影する際は一度に複数名の方に向けてプレゼンテーションすることが常ですのでスクール形式の座席などの場合、下の方の内容は前に座っている方の頭が影になって見にくくなることがありますし、遠くの席から小さい文字や複雑な図表は見えません


◆手元資料用を想定した場合

・誰にでもわかりやすい表現を心がける

・多少文字量は増えても報告書のように詳細さを重視する

・文字の大きさや色でメリハリをつける

・問い合わせ先を明確にする

・ページがバラけないようにしっかりと製本する

など

何度も読み返してもらう工夫とフォロー、耐久性も考慮した方がベターです。

体裁やプレゼンテーションの方法を考えておくのと同時に準備として最初にやっておかなくてはならないのが内容の構成と素材集めです。

基本的な企画書に不可欠な要素は

① 現状把握からの提案意図

外部環境としての市場動向、内部環境としての社内リソースなどから現状の問題点とその因果関係を整理します。この際、よく使われるのがSWOT分析です。

 

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SWOT分析を知りたい方はこちら

新年度スタート ▷起業家思考の営業脳でいこう!

*中段にありますのでご参考まで

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②目的と全体像

目的とゴールまでの道筋を明らかにしておくことで、ブレのない筋の通った企画になります。

 

③ 具体的内容

5W1H:「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」を念頭にターゲットやコンセプト、アクションプランなどを具体的に示します。

 

④ スケジュール

どのようなスピード感、どのくらいの期間を要するのかが可視化できるように、スケジュールを作成します

 

⑤ 収支計画

企画全体にかかる費用を見積もってどの程度の投資が必要なのか、回収はどのように、いつまでにできるのかを試算します

 

⑥ 効果見込み

最後にこの企画によって見込まれる改善効果や向上効果を算出します。数字だけにこだわらず社内活性、業務の自動化による効率化、新規顧客の獲得増、リピーターの離脱防止などもアピールしましょう

 

企画書に盛り込む内容が決まったら、各要素の説明を裏付ける証跡となるデータや図表、わかりやすいイラストなどを用意して準備は完了です。

 

 

いかがでしたか?

このように企画書作成にあたっては、盛り込む内容を整理することで意図する思いを伝えやすくすることに加えて、企画書の活用方法を考慮して体裁や提案方法を決めておきましょう。

どんなに内容が素晴らしくても手元用の資料として作ったものを投影しても見にくくなってしまい聞く気を損ねますし、逆に言葉のフォローがないとわかりにくい企画書だけを渡されても理解におよびません。

企画書を書く前には企画書を読む側・聞く側の立場になって考えることも大切です。

・・・あなたは企画書にどんなメッセージを込めますか?

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