今回のテーマは「PPTの基本操作⑤ 仕上げ」です。
ラフスケッチに合わせてだいたいの配置と文字加工によるメリハリがつきました。
さぁ、いよいよ仕上げに入ります!
仕上げのコツは
✓ レイアウトの微調整
✓ 色のバランス
まずは、レイアウトの微調整から。
レイアウトのコツ、覚えていますか?
揃える + 纏める + メリハリをつける
そう、「そら豆」ならぬ「そろ豆」でしたね。
復習したい方はこちら☞ [【自作チラシ作り方講座08】レイアウトの コツは「そら豆?!」]
「揃える」とは、縦横の水平や直角のラインを合わせたり、斜めに配置された文字の角度を調整したりします。
ここで役立つのが「グリット線」です。
【手順】 「表示」タブ ⇒ 表示エリアの「グリット線」に ☑
グリッド線が表示されました。
表示された縦横のラインやマス目を目印に、文字や写真の先頭を合わせて全体の位置を微調整して配置します。
ここからはラフスケッチは二次的な見本として活用し、インスピレーションを働かせながら左詰め、センター揃え、右詰め、と様々工夫をしてみるのも紙面に変化を出すのに効果的です。
そしてワンランク アップのためのコツをお教えします。
それは「余白の有効活用」です。
文章や素材を詰め込み過ぎた紙面は、紙面全体が「文字だらけ」という印象になり、「難しそう」「読むのが面倒」などあまり良いイメージを持ってもらえません。
ところがここに空白やスペースをつくると 目休め ができて同じ情報量でも違ったイメージが伝わります。
簡易名刺の例を見てみましょう。
▼ 紙面いっぱいを活用した元気なイメージではありますが、反面なんだかとっても窮屈でせかせかした印象がありますね。
▼ 文字は若干小さくなったものの白い余白を活かして名前を目立たせたクールでぐっとおしゃれな印象になります
目的とテーマに合わせてあなたも余白を上手に使って紙面を演出してみましょう。
余白を活かして、センスアップ!
また、グリット線はプリントアウトの際には印字されないので、最初からずっと表示したままでも構いません。
色付きの図形や余白を見る時などは模様のようになって邪魔になることもありますので、使い分けると便利です。
「まとめる」は、関連情報が散在せずグループ化されて読みやすく配置されているか?
長い文章や小見出しなどがある文章はタイトルと本文内容が一致しているか?などをチェックします。
ポイント-1・ポイント-2・ポイント-3・・・のように番号づけや箇条書きの先頭に◆や■などのマークをつけるのも読みやすくまとめる良い方法です。
「メリハリをつける」は全体の印象から、目立たせたいところがちゃんと目に飛び込んでくるか?文章や文字の大きさは読みづらくないか?写真やイラストの大きさは適正か?
色に頼り過ぎて紙面がチカチカしないか?などを大きさと色を中心に整えます。
文字の場合は同じ大きさでもフォント(書体)の種類によって見え方が違ったりしますので、大胆な大小の大きさ変化や書体変更に挑戦してください。
次に色味のバランスを整えましょう!
色の場合には、好みが大きく影響しますので正解もありません。
楽しい内容のチラシにはビビットな色やパステル調を基本に華やかなイメージに、厳格な内容にはたくさんの色を使わず3色ぐらいでシンプルなイメージに、など全体の雰囲気が伝えたい内容とマッチしているかに気をつけましょう。
どんな内容のものでも対応できるチェックのコツとしては、「モノクロ(白黒)印刷した際でもしっかりと文字が読めるか」ということを念頭にバランスを考えて配色することです。
最後に読みにくい部分のパターンを工夫したり文字の重なり順序を変更したりしながら全体を整えます。
重なりの順序の変更はクリックの操作だけでOKです。
例として背景の三角形にイラストのうさぎの耳がかかっているのでこの部分の重なり順序を変えてみましょう。
【手順】 重なりの順序を変更したいテキストや画像・イラストを右クリック
「最背面へ移動」⇒ 「最背面に移動」または「背面に移動」を選択
重ねる順序を変えたため、イラストのうさぎの耳が三角形の背景の下に隠れてしまいました。
元に戻します。
【手順】 重なりの順序を変更したいテキストや画像・イラストを右クリック
「最前面へ移動」⇒ 「最前面に移動」または「前面に移動」を選択
この通り元に戻りました。
このような作業を繰り返して全体のバランスと色味の調整が終われば、仕上げ作業は完了。
これで完成です!!
「お疲れ様でした。」
◆◇ 筆者後記 ◇◆
いかがでしたか?
PPT(パワーポイント)を使った初めての自作チラシづくり。
苦労の末の完成は嬉しいものですよね!その嬉しさに浮足立って勇み足のまま印刷・発送してしまうと後で大きな間違いに気づいて(泣)なってこともありがちです。
だからこそ最後にしていただきたいことがあります。
【校正】という言葉を知っていますか?
本印刷の前に原稿をチェックして、種々の誤りや不備を正すこと。 の意味ですが、意外と間違えるはずがないだろうと思われるような大きな文字や濁点・句読点漏れ、間違えてはいけない時間や曜日、会費など日時や数字など致命的な間違いに気づきにくいものです。
間違いの情報を世に送り出すことは許されないプロモ校正には力を入れて作業します。素人であり初心者の私たちには、ちょっとした間違いもご愛嬌ですが
大切なのは、相手に想いや意図を伝えること。
それが正確に伝わらないのは非常に勿体無いことです。
間違えて伝えられないポイントだけはしっかりと再チェックするように習慣づけましょう!