今回は、企画書や資料作成の際に便利な「スライドマスタ」についてまとめてみます。
スライドのフォーマット作成
<メニュー>
▷スライドマスタの基本操作
▷フォーマット デザインの修正
▷フォーマットされたスライドの増やし方
読みやすくてわかりやすい「伝わる企画書や資料」の特徴とはどんなものでしょう?
その一つは最初のページから最後のページまで内容に筋が通っていて、どのページも違和感なく読み進めることができる「統一感」があります。
思い思いのイメージで作成したスライドを順序よく並べただけでは統一感どころか違和感が目立って読みにくくなってしまいます。
そこであらかじめテーマに合わせたフォーマットを用意します。この時便利なのが「スライドマスター」という機能です。
簡単に言うとスライドのデザインを決めてフォーマットを作る機能です。
内容を書き込む前に、タイトルの位置や書体、大きさや色などを全スライドに一括反映させることができるので、ページを増やすごとに同じデザインのスライドが何枚でも作れてとても便利です。
では早速、基本操作をご紹介いたします。
スライドのフォーマットを決める
パワポを立ち上げます
このようにデフォルトで表紙となるべきページが用意されています。
表紙はフォーマットを統一する必要性が少ないので、本文となるページからフォーマットを作るため、本文となるスライドを用意します。
まずはリボンを「ホーム」タブにします
「新しいスライド」ボタンをクリック
2つ目のスライド(本文の1ページ目)が生成されました
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ここでは例として生成されたスライドにタイトルとダミーの本分を1行入力してみます
まずはタイトル
そして本文
この通りこのままだと文字だけの無機質なスライドになってしまいます
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そこでタイトルの背景に色を付けて白い文字にして目立たせ、フッダーの部分に罫線をいれてフォーマット化したいと思います。
完成するとこんなイメージです
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タイトル部分をデザインする
「表示」タブ >リボン内 「マスター表示」 >スライドマスター をクリック
「スライドマスター」というタブができて下記のような画面に変わります
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タイトルのテキストBOXをクリックして選択状態にして
「ホーム」タブ >リボン内 「図形描画」 >図形の塗りつぶし からお好みの色を選んでクリックします。ここでは アクア(アクセント5) を選んでみます
このようにタートルの背景に色がつきました
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このままでは文字が読みづらいので白い文字に変更します
「ホーム」タブ >リボン内 「フォント」 >フォントの色▽
から白色を選択してクリック
フッダー部分に罫線を入れる
「ホーム」タブ >リボン内 「図形描写」 >図形
から直線を選びます
スライド上でカーソルが「+」に変わるので線を引きたい場所の始点でクリックしたままドラックして終点でマウスから指を離します
これでスライドマスター上で、タイトル周りと罫線を引いたデザインのフォーマットが完成したので
「スライドマスター」タブ >リボン内 「閉じる」 >マスター表示を閉じる×
でスライドマスターを閉じます
デザイン前の文字だけのスライドが下記のようにスライドマスターでデザインされたフォーマット通りに変更されています
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フォーマット デザインの修正
さらにフォーマットを微調整したり修正変更する場合も「スライドマスター」上でカンタンにできます。
ここでは例として
・タイトルの書体変更
・タイトルの囲み枠のサイズ(上下)変更
をしてみます
書体の変更
「表示」タブ >リボン内 「マスター表示」 >スライドマスター をクリック
「スライドマスター」が再び表示され下記のような画面に変わります
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「ホーム」タブ >リボン内 「フォント」 >フォント▽ をクリックしてお好みのフォントを選択します。ここでは HGP創英角ポップ体 を選択してみます
タイトルの囲み枠のサイズ変更
スライドマスター上のタイトルBOXをクリックして選択状態にして四隅と各辺のセンターにある□マークをクリック&ドラックしてサイズを変更します
ここでは下辺を少し上に動かしてタイトル枠全体の上下のサイズを狭くしました
▼変更後はこんな感じです
作業が終わったらスライドマスターを閉じます
「スライドマスター」タブ >リボン内 「閉じる」 >マスター表示を閉じる×
実際のスライドがこのように変更されました
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フォーマットされたスライドを増やす
スライドマスターでデザインされたフォーマットは以降作成されるスライドすべてに反映されます。同じデザインを何度も作業しなくていいのでとても便利です。フォーマット化されたスライドの増やし方はとてもカンタン
「ホーム」タブ >リボン内 「スライド」 >新しいスライド をクリック
3枚目(本文の2ページ目)として同じデザインのスライドが生成されました
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いかがでしたか?
今回ご紹介したのはスライドマスターの基本的な操作法です。背景にグリッド線や画像を埋め込んだりロゴやページ数を表示させたり、シンプルなモノから奇抜なものまであなたのイメージ次第で様々なフォーマットが作れます。
スライドマスターでデザインする前にイメージをサムネールとしてラフスケッチしておくとよいかもしれません。
スライドマスターを活用してのフォーマットデザインのパターン見本やフォーマットを反映させたくないスライドの指定方法などは、他のページであらためてご紹介させていただきたいと思います
その他の文字の装飾についてはコチラもご覧ください
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いかがでしたか?
本サイトは、初心者の方を含め、誰にでもまかりやすい表現を目指しています。本文中でわかりずらい言葉などがありましたらご遠慮なくコメントをいただけましたら幸いです。
より良い記事にしていけるよう改善修正させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。